人間万事塞翁が馬
共和病院 看護部長
地域調整支援部長 新美 恵介
春の日差しが心地よい毎日となりました。
コロナ禍も3年を過ぎ、いよいよ5月にはコロナウイルス感染症の法的位置づけが5類に移行することが決定されています。
3年前の2020年3月11日に新型コロナウイルス感染症のパンデミックが表明されました。
世界が未曾有の状況となり、感染拡大に対する不安や外出などの日常生活の変化、ストレス、失業や減収の不安など様々ありました。医療材料の不足は当法人にとっても深刻な状況となりました。
当時はサージカルマスクが満足に購入できず、布マスクや手作りマスクを着用したことも鮮明に蘇ってきます。
パンデミック前は街で時折見かける黒マスクなど違和感を覚えることもありましたが、現在では気にも留めないことも日常の変化なのだと感じています。
昨年度はアイソレーションガウンやプラスチックエプロンなども不足し、価格も高騰し時に10倍というときもありました。
しかし医療材料の購入先に関しては、新たな取引先も増えメリットもありました。困っているときに快く協力をしていただけた業者もあり感謝の気持ちでいっぱいです。今後感染症分類は5類に移行しますが、コロナ禍前の日常は戻ってはこないです。ピンチをチャンスに変えブラッシュアップした日常を送りたいと思います。
さて特定医療法人共和会は第65期を迎えました。
当院では昨年度よりクロザピン治療を推進すべく準備を進めて参りました。
クロザピンは、今まで複数の向精神薬による治療を受けたにもかかわらず、症状が十分によくならなかった統合失調症(治療抵抗性統合失調症)に対して一定の治療効果があることが認められた「最後の切り札」とも言われる治療薬です。
変化が期待でき可能性が広がる薬です。
当事者・家族・医療関係者が協力しながら、「自分らしく」生きがいを持って暮らしていくお手伝いができればと思います。
共和会は今後もさらなる地域医療推進を目指し邁進していきたいと思います。
『 優しい医療・楽しい職場 』
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