【研修参加者レポート】
2024年11月16日・17日に神戸で開催されたDPAT(災害派遣精神医療チーム)先遣隊研修に参加しました。
本研修では、災害発生直後の現地でDPAT先遣隊として迅速かつ的確に活動するために必要な知識やスキルを学びました。
研修の中心となったロールプレイでは、実際の災害現場を想定した訓練が行われ、自分の未熟さを痛感しました。
同時に、非常時に求められる柔軟な判断力や的確な情報収集の重要性を実感し、今後もさらなる学びを続ける必要があると強く感じました。
また、DPAT先遣隊として効果的に活動するためには、災害時に病院に残って日常業務を遂行する職員との協力が不可欠であることを改めて認識しました。
院内外のスタッフがそれぞれの役割を理解し、円滑に連携できる体制を構築することが大切です。
そのためには、DPAT先遣隊の役割や活動内容を広く知ってもらうための広報活動が欠かせないことも学びました。
今後は、今回の研修で得た知識や気づきを基に、院内での情報共有を進めるとともに、災害時に円滑な連携が図れる体制作りに努めていきたいと思います。
研修参加者:西岡和郎(医師・共和病院院長)、竹内勇人(作業療法士)、鈴木誉也(看護師)
【DPATとは】
DPAT(Disaster Psychiatric Assistance Team: 災害派遣精神医療チーム)は、大規模災害時に被災地の精神保健医療ニーズに対応する専門チームです。
DPATは、精神科医師、看護師、業務調整員(連絡調整や運転を担当する医療職や事務職員)で構成され、都道府県知事の要請を受けて被災地域で活動を行います。
主な活動内容は次のとおりです:
・被災地の精神保健医療ニーズの把握
・他の保健医療体制との連携
・関係機関との調整・管理
・精神科医療の専門的提供
・精神保健活動の支援
DPATは、災害発生後約48時間以内に現地で対応を開始する先遣隊と、その後数週間から数カ月にわたって活動する支援部隊で構成されています。
先遣隊は、本部機能の設置、ニーズアセスメント、急性期の精神科医療ニーズへの対応を担い、被災地の早期支援にあたります。
DPATは都道府県や指定都市が組織し、厚生労働省とDPAT事務局が連携して運営しています。
事務局は、技術的な支援や研修を提供するとともに、災害発生直後から情報収集を行い、被災地域の支援に全力を注いでいます。
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